2022年3月12日土曜日

EC2にRedhat Enterprise Linux 7 の環境を立ち上げてNICE-DCVを立ち上げる

 こんにちは

今日は、AWSのEC2にRedhat Enterprise Linux 7 の環境を起動して、そこにNICE-DCVで接続できるようにしてみます。

EC2インスタンスの起動

まずEC2にインスタンスを起動します。EC2コンソールを開いて、右上の「インスタンスの起動」ボタンをクリックします。

検索ウィンドウにRHEL 7.9 と入力して、「コミュニティAMI」から「RHEL-7.9_HVM」と名前がついているやつで、日付が新しいものを選択しました。

インスタンスタイプは、どうせすぐに削除してしまうでしょうし、困ったら後で変更しようかと思い「t2.micro」を選択しました。「次のステップ:インスタンスの詳細の設定」をクリックします。(X-Windowを設定していたら遅くて遅くて使えない感じになってしまったので、「t3.large」に変更してしまいました」


特に設定にこだわりはないので、デフォルトの設定で作りました。外部から接続して使いますので、グローバルIPアドレスが自動に割り振られるようにしてください。


ディスクのサイズも特に考えないでデフォルトの10Gで作成します。


タグも使いませんのでそのままデフォルト値で設定します。


セキュリティの設定も今作ってあるやつにしました。以前リモートデスクトップ接続を試した時のセキュリティグループなので後で変更する必要がありますね。変更は後でします。


設定の確認を行います。


キーペアを選択します。私はすでに作成していたものを使いました。使えるものが手元にない方は新規で作成してください。


以上でインスタンスの作成は完了です。作成するのに多少時間がかかります。

グラフィカル環境のインストール

sudo yum grouplist とすると選択できるグループが表示されます。

[ec2-user@ip-10-20-2-101 ~]$ sudo yum grouplist

読み込んだプラグイン:amazon-id, search-disabled-repos

There is no installed groups file.

Maybe run: yum groups mark convert (see man yum)

Available Environment Groups:

   最小限のインストール

   インフラストラクチャーサーバー

   ファイルとプリントサーバー

   ベーシック Web サーバー

   仮想化ホスト

   サーバー (GUI 使用)

利用可能なグループ

   グラフィカル管理ツール

   コンソールインターネットツール

   システム管理

   システム管理ツール

   スマートカードサポート

   セキュリティーツール

   レガシーな UNIX 互換性

   互換性ライブラリー

   科学的サポート

   開発ツール

完了

[ec2-user@ip-10-20-2-101 ~]$ 


「サーバー(GUI 使用)」をインストールします。以下のようにコマンドを実行します。 

[ec2-user@ip-10-20-2-101 ~]$ sudo yum groupinstall "サーバー (GUI 使用)" 


 ・

 ・


 yelp-xsl                         noarch 3.28.0-1.el7             rhel-7-server-rhui-rpms 204 k

 zenity                           x86_64 3.28.1-1.el7             rhel-7-server-rhui-rpms 4.0 M

依存性関連での更新をします:

 cyrus-sasl-lib                   x86_64 2.1.26-24.el7_9          rhel-7-server-rhui-rpms 156 k


トランザクションの要約

================================================================================================

インストール  299 パッケージ (+777 個の依存関係のパッケージ)

更新                         (   1 個の依存関係のパッケージ)


総ダウンロード容量: 859 M

Is this ok [y/d/N]: y


X-Windowの設定

まず、/etc/sysconfig/desktop ファイルに以下のように記載して、GNOMEのデスクトップが起動するように設定します。

PREFERRED=/usr/bin/gnome-session



runlevelの設定

グラフィカルインターフェイスを使用するように設定します。

[ec2-user@ip-10-20-2-101 ~]$ sudo systemctl isolate multi-user.target

[ec2-user@ip-10-20-2-101 ~]$ sudo systemctl isolate graphical.target

[ec2-user@ip-10-20-2-101 ~]$ runlevel

3 5

[ec2-user@ip-10-20-2-101 ~]$ 


ここまで設定したら一度再起動を実行しました。


NICE-DCVの設定

以下のURLからソフトウエアをインストールします。


https://www.nice-dcv.com


ダウンロードしたファイルを設定中のサーバにコピーします。以下のようにしてコピーしてください。


scp -i ~/.ssh/[private-key] ./[filename] ec2-user@[instance-ip]:/home/ec2-user


コピーしたら展開して、インストールします。

以下のようにコマンドを実行して、サーバをインストールします。


sudo yum install nice-dcv-server-2022.0.11954-1.el7.x86_64.rpm
sudo yum install nice-xdcv-2022.0.424-1.el7.x86_64.rpm


NICE-DCV用のポートへの接続を許可します。以下のような感じにしました。




次にNICE-DCV用のユーザを作成します。パスワードコマンドを実行するとパスワードの入寮画面になりますのでパスワードを設定してください。


sudo adduser dcv-user

sudo passwd dcv-user


ユーザを作成したら、そのユーザ用のセッションを作詞します。以下のようにコマンドを実行します。


sudo dcv create-session --owner dcv-user --user dcv-user dcv-user



FireWallをOFFにしてしまいます。本当はサーバのFireWallにNICD-DCVの設定を追加するのが良いと思いますが、外部からの接続はAWS側でフィルタしているので問題はないと言うことにします。


[ec2-user@ip-10-20-2-101 ~]$ sudo systemctl stop firewalld

[ec2-user@ip-10-20-2-101 ~]$ sudo iptables -L

Chain INPUT (policy ACCEPT)

target     prot opt source               destination         


Chain FORWARD (policy ACCEPT)

target     prot opt source               destination         


Chain OUTPUT (policy ACCEPT)

target     prot opt source               destination         

[ec2-user@ip-10-20-2-101 ~]$ 

NICE-DCVを開いて、接続先に、[IPアドレス:8443]を指定します。 


次に接続するユーザIDとパスワードを要求されますので、先ほどdcvのセッションを作成する時に指定したユーザとパスワードを指定します。

つながりましたー



メニューなどが、英語で表示されてしまいましたので、/etc/sysconfig/i18n へ以下のように追記しました。

LANG=ja_JP.UTF-8

LC_ALL=ja_JP.UTF-8





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